初期投資平均額7万円の衝撃
本日、こちらの記事を見て脳内がパニックになりました。どうぞ目を通されてみてください。

恐らく、「バカジャネーノ」と理解を拒絶した方と、「うんうんわかる!うちもこのくらいかかった!」て方と2通りに分かれたのではないかと思います。悲しいほどに、物凄く極端に分かれたと思います・・・。人は分かり合えねえ・・・!
キャンプを始めるための初期投資額の平均は「7万8362円」
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2107/05/news058.html
「興味ぶk・・・あ?・・・・????????」

この一行目を見た瞬間「語らねえと・・・」と思った次第です(勝手にやってろ!!)。
てことで、今回はこの記事から昨今のキャンプ入門事情を考察し、時に暑苦しく語っていきます。
なお、以下の考察等は「普通の人が普通に想像するソロキャンプ」を前提としていますので、ナイフ一本で山籠もりとかはまた別の機会に・・・。グループキャンプ(以下グルキャン)も私の範囲外のためお許しを。
この考察の目的
- キャンプを始めるのに平均7万円も必要でないと伝えたい。
- 初めは安価なもので良いことの理由を伝えたい。
- 思考停止して金に物を言わせて、尚且つ技術や精神で補うことを知らない連中を叩きのめす!
- 以上から、「キャンプはこんなに簡単に始められるよ!」と伝えたい!!
先に結論:初期投資は1万~2万円程度で十分だけど、まあ好きなの買っちゃいなYO!!!
結論から言うと、以上の通り。平均7万円も必要なほど、キャンプというのは金のかかる趣味ではない。だが、欲しいものがあるのならそれが貴方の正義だから好きにしなYO!!これいうとキリないけど、本人が楽しいと感じるのが一番だから・・・。1~2万円の詳細についてはまた今度!
どうして7万円も掛けてしまうのか&それを防ぐための考え

さてここからは少し頭の良いふりをして、理屈屋臭く話しまくります。めっちゃキモイです。どうでもいい方は見出しだけ目を通していただければ。こんくらいの勢いで大学時代の卒論も書き上げられたら・・・。
他人の評価を基準にしている
始めた理由/きっかけの、3位の「友人・知人にすすめられた/誘われた」を考察しよう。
この動機の場合に考えられる普通の人間の心理として、「友人の道具に見劣りしないものが良い」となるだろう。どうせならSNSでの見栄えが良くなるよう洒落乙なのを・・・と思うだろう。私なら絶対そう思うし、とても理解できる。よってその場合、他人の思考に依った道具選びになるとも言える。
つまり、「自分に必要十分な道具でとりあえず試してみるか」という気軽な気持ちには恐らく至らない。結果、人目を気にして高価な商品も致し方なしとなるのではないだろうか。それは、「少しでも金掛けずに遠くに行くため」という動機で始めた私とは、まるっきり正反対の考えと言える。
人目を気にする気持ちは勿論理解できる。私だって良いもの使って羨ましがられたいと思うことも多い小物だ。だが、初めっから良いものを手に入れて、道具の良し悪しもわからないままカッコだけつけるのはとてもかっこ悪いし、勿体ない。
人は自分が思うほど他人に興味はない。少なくともキャンプを楽しんでいる時に「周りからどう見られているんだろう」なんて思うことは絶対にないから安心してください。んなことより楽しくて仕方ないはずだよ!

買い物の失敗を恐れすぎている
これはキャンプだけでなくほとんどの界隈で言えることだ。
失敗して無駄金を使いたくない→良いものをググる→ブログやYouTubeで紹介されてる→とりあえず安心だからこれ買っとこー!!
こんな思考パターンが多くなっている。良いもの=高級ブランドと、思考停止していないだろうか。気持ちはわかるが、それは自分で考えて選ぶという楽しみを放棄していて勿体ない。それに、少なくともキャンプ用品について言えば、買い物に失敗は無い。
なぜなら、キャンプ道具というのは災害時にも活躍できるものがほとんどだからだ。キャンプで使うにはちょっと違ったかなと思っても、災害時に使えないか考えてみて、使えそうならしっかり手入れを忘れずに保管しておいても良い。別に中古で売ったっていい。釣りとか他のアウトドアで活躍できるかもしれない。よほど酷いものならそれも叶わないが、ギャンブルなどせずに有名どころの物を買えばその心配はない。
例え失敗としか思えなくても、その経験はいつか必ず出会うことになる、自分だけの魂の道具を選ぶ際に必要なものとなる。私もその経験があるから、今の愛する道具達に出会うことができた。

足るを知れ
私が旅やキャンプを続ける上で自分に言い聞かせている言葉である。
最初からお金を注ぎ込んで良いものを数揃えて何もかも満たしては、なぜそれが良いものか、悪いものが何が悪いのわからないままその趣味を終えることになる。それは自分の愛する趣味での自身の成長という最も大切なものをすっ飛ばしている。旅やキャンプの道具においては特にそう言えるだろう。
初めは用意できるものを使って、とにかく不器用にでも良いからやってみて、何が足りないか、何が足りているのかを心と身体で感じて、自分なりの道具を探してみよう。キャンプ飯が楽しいと感じたらスキレットやダッチオーブンを。焚火が楽しいなら焚火台やナイフだって手に入れればいい。
その経験はあとで必ず自分だけの大切な思い出となるし、なによりそこに至るまでの過程はとても楽しい!だから皆さんにもそういう経験をして欲しい。
始めたきっかけや理由と回答者層から考察


ゆるキャン△第一期放送
回答者層を見ると、始めて3年以内の層が圧倒的に多い。これは、いわゆる冬キャンブームを巻き起こしたと言われているアニメ『ゆるキャン△』第一期の放送時期と被る。実際、当時の謎のアウトドア人気は凄かった。キャンプなど興味ないだろう人間の口から「キャンプ」という単語が出てくるほどだ。
何を隠そう私もゆるキャン△に冬キャンの楽しさを教えてもらい、冬キャンを始めた人間の一人だ。劇中のように冬キャンを始めるためには、最低でも低体温症にならない程度の性能を持った高価なシュラフが必要となる。私と同じようにゆるキャン△に魅せられて、初のキャンプを冬キャンから始めた同士がいれば、そのシュラフ代で平均額を確実に跳ね上げている。

コロナ禍でのキャンプブーム発生
また、3年以内であればご存知の通り新型コロナ発生によるアウトドアブームの再燃時期ともろに被っている。これは最近のため私も特に覚えているが、ここ数年でキャンプを始めた友人が何人もいる。本当に、興味あったんやな~て人までキャンプしてたりする。
このブーム以前からイメージ戦略を打ちまくっていたスノーピークや、その他新鋭洒落乙メーカーがこれらの層により注目され、結果ハイブランド品にキャンプ入門者がお金を注ぎ込む結果となったのだろう。事実、キャンプ場にはスノーピーク等のそれらメーカーのテントと焚火台であふれている。

特別定額給付金10万円の存在
これもでかい。てかこれが一番の要因ではないか?回答者の層にも見事に当てはまっている。
コロナ禍でのアウトドアの価値が見直され始めたタイミングで、10万円ドカンと支給。そりゃ入門時に良いもの買いたくなるわ!言ってしまえば泡銭ですしね。実際私もちょいちょい買った・・・。
もし私が当時にキャンプ始めようとしていたら、間違いなく最初から数万のテントも躊躇いなく買っていただろう・・・。テント4万、シュラフ4万、イステーブル2万。焚火台やシングルバーナーはポケットマネーから・・・。最高かよ!!!
焚火台戦国時代の開幕
近年、アホみたいに続々と焚火台の新製品が生まれている。メーカーだけでなく、町工場が新しくブランドを立ち上げたり、クラウドファンディングで生み出されることも今では日常の風景となっている。
このアンケートの、3年以内に始めた層はもろにこの時期に被っている。ソロキャン用の焚火台は安いものもあるが、上を見れば数万の物も多い。いわゆるインスタ映えするようなレベルの物は2万前後する物もあるし、希少価値を得たいのであればクラファンの高価で洒落た物から選ぶ者も多いだろう。
旅をするための焚火台となればより安価で良いものは沢山あるが、アンケートを見る限りそのような目的で始めた者は非常に少ないことがわかる。
よって、焚火台に拘った結果、初期投資平均額7万円となった可能性も考えられる。
また、ファミリーキャンプよりもソロキャン用焚火台の方が、ハイブランド品が多い。一人行動が推奨されるコロナ禍でのキャンプブームと、ゆるキャン△によりソロキャンが一般に認知された結果、それら高価な焚火台が、より入門者の手に渡るようになった可能性は高い。

Instagram全盛時代も手伝っている
最後にこれは捨て置けないだろう。30のおっさんによる感覚だが、ここ数年でのInstagramの隆盛は半端じゃない。インスタ映えという言葉も、もはや死語になりつつもあるが、それでも「映え」を意識したSNSの投稿はやむ気配がない。このインスタ、もといSNSでの映えを意識した写真投稿は、間違いなくアウトドアブームを手伝い、高額なキャンプ用品の売り上げに貢献している。
これも前述した内容と被るが、本当に色んな知人友人がインスタでキャンプや焚火の写真を投稿していて驚く。私が始めた時には、ソロキャンなどは貧乏くさくて汚くてダサいという負のイメージも大きかったが、まさかこんな時代が来るとは・・・。
まとめ:あらゆる要因が上手いこと絡み合った
ちょっとインテリで屁理屈屋のように、頭良いふりして考察みたいなことをしてみたが、中々勉強になった。改めてみると本当に上手い具合にアウトドア業界にとって旨味となる事象が絡まり重なっている。『ゆるキャン△』『コロナ禍』『焚火ブーム』の3つがキャンプ界隈に与えた影響のデカさは、このブーム以前からキャンプをしている者なら、どこかの場面で必ず一度は感じたことだろう。
入門者が高額用品を買って、ハマらずにオクに流す。どの分野においてもこれを喜ぶ者も多いが、私は好かん。どうせ始めたならハマって一緒に楽しみたいからね。その方がメーカーももっと頑張れる。キャンプ場の管理人のおっちゃん達も喜ぶ。問題は、モラルを持って楽しめるかだ。これはまた別の記事で話したい。
キャンプを始める際に購入したものランキングをブッタ斬る

注目すべきは「買わなくてよかった」が5%であること
キャンプを始めるにあたり最初に買いそろえたものは、1位が「テント」(63.9%)、2位が「テーブル・チェア」(51.6%)、3位が「シュラフ(寝袋)」(46.7%)と、基本的なアイテムが並んだ。一方で買わなくてよかったものを聞くと、全てのアイテムで「買わなくてよかった」という回答が5%未満だった。不要なものはないと考えている人が多数派だった。
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2107/05/news058_2.html
納得である。テント、シュラフは身を護るためにも必要。テーブルとチェアも、前述した通り人間としての最低限度の文化的な生活を維持するうえで、重要な道具であるため必要。
注目すべきは、「買わなくてよかった」が5%未満であること。この結果はとても私としては嬉しい!前日した「防災用品として」「中古で売って次の糧にする」といった風に、各々上手にやりくりしているのかもしれない。これは、資本主義社会でやたらめったら買ってるんじゃなーのか!?という私の邪悪とも言える穿った考えを打ち壊す結果であり、証明かもしれない!これは嬉しい!!
「意外とあると便利なもの」を、ブッタ斬る

アウトドアグッズで「意外とあると便利なもの」では、1位「虫除け道具」(27.9%)、2位「バーナー」(24.6%)、3位「応急処置・救急箱」(20.8%)だった。虫除け道具は「スプレータイプが便利」、バーナーは「すぐに火が欲しい時に便利」という経験から得られた回答が見られた。また、クーラーボックスはベンチやシートの重し代わりになる、レジャーシートは雨や風避けやタープ代わりになるといった回答もあった。1つの道具でも多目的に使える機能性が重視されているようだ
https://www.itmedia.co.jp/business/articles/2107/05/news058_2.html
応急処置・救急箱は絶対に持っておこう!!!
バカヤロー!!!自然をなめるなああああああああ(土着信仰のある田舎のババア的な)!!!!
どんな小さな傷でも侮るな!!それがきっかけでもっと大きな怪我や病を引き起こすものなんだ!!ケガせず体調崩さず無事に帰るまでがアウトドアだ!!
もし貴方がろくに外遊び山遊び海遊びの経験が無いのなら、慣れるまではケガや病気に対してそれなりの準備をして楽しもう!慣れたら自分なりのメディカルキットを組もう!それも楽しみの一つだ!

バーナーは効率悪いから・・・うーん・・・
「すぐに火が欲しいときに便利」という気持ち、凄くわかる。だが、最低限の道具で焚火をする人ならわかると思うが、バーナー(この場合、恐らくCB缶のガスバーナーだろう。五徳付きのシングルバーナーだったらごめんね!)はエネルギー利用率が物凄く悪い。
例えば、組んだ薪にバーナーの火をブチ撒けて着火させようとする光景はよく見るが、あれはほとんどの熱エネルギーが、燃やす対象でない薪以外の中空に逃げ去っていて、非常に勿体ないし効率が悪い。
だから、私は普通にライターか、SOTOのガストーチを推しておく。バーナーで広範囲を燃やすのでなく、一点に集中させて着火させれば、あとは大体燃え広がってくれる(着火に適した材であれば)。不安ならばロゴスの着火剤(安価なのにめちゃ火持ち良くて濡れても使える)なども道具に忍ばせておくといい。
ヘッドライトは絶対要るだろがー!!!!

な・・・な・・・バカヤロー!!あると便利とかじゃねえ!!絶対要るわ!!!ランタンの電池切れたらどうすんだー!!替えの電池がある?ならすまん・・・。スマホ?片手に持って歩くのか!?何しに来たんだお前はー!!
とにかくだ、ヘッデンは要る。1000円で手に入るし、超コンパクト。付ければ両手フリーで夜間も活動できる。防災用品としても家族の人数分必ず用意しておくべきものだ。手に入れない理由がないだろ!?見た目!?まあわからんでもない・・・!!!
くそったれ・・・信じらんねえ・・・。キャンプするのにヘッデン持たない人間がいるなんてよ・・・!!!
カイジビールを飲まねえのか!!!??

夏のキャンプの楽しみだろうがー!!!!
私は作品に敬意を示す意味でも『カイジビール』と呼んでいる!!キンキンに冷えて、このためなら犯罪だって厭わない至高のビールのことだ!もちろんキャンプで汗を流したものだけが味わえる!グランピング!?それもいいね・・・。
真夏のキャンプツーリング。街中走行中に「どこから来たんだ?」と不思議に思うほど熱を帯びた熱風に吹かれ続けて辿り着いたキャンプ場。のそのそと設営して汗と排気ガスに塗れた体を熱いシャワーで流したらお前・・・・
飲むだろうが・・・・・・・・・!!!!
お勧めは百均の薄いクーラーバッグ。近所ビール買って氷ぶち込めばいい。バックパックに忍ばせておくとGOOD。コールマンとかのソフトクーラーバッグもお勧め。車なら、恐らく実家に一個はあるであろう適当なクーラーボックスが保冷力は最強ですな。ロゴスのあれが欲しいんですわ・・・。私は趣味の釣り用のを使う時もある。
まとめ:この辺の道具は実家に眠ってるから掘り起こして行こう
このアンケート結果だけは・・・声を大にしてブッタ斬りたかった・・・・。
たぶん、同じようなことをしてハマらずに道具を眠らせているご家庭も多いと思う。であれば皆さんのご実家に眠っている可能性大なので、それらを有効活用しよう。虫よけ道具は・・・ハッカスプレー自作するのが一番かな。涼しくなるし、自作キット持ってれば長年使える。便利。配合率には気を付けてね。ちなみに普通の蚊取は屋外ではほぼ効果ないのでご注意を。
購入場所に突っ込んでいく

一位が専門店なのが嬉しいね!!!
どうですか!?嬉しくないですか!?私は嬉しい!!
だってジジババでさえスマホ持ってネットショッピングしているこの時代に、実店舗で購入する人たちがまだまだ当たり前にいるなんて!!嬉しい!!
専門店の実店舗だと、店内見て回るだけで色々目に入ってきて楽しいし、店員さんに素直に相談したら凄く良くしてくれて、その結果悩んで選んだ道具って絶対に思い出の逸品になるもんね!買い物自体も思い出になる!店員さんも楽しい!!全員楽しい!!!道具を手に入れる楽しさってここにもあるよね!!あー何か買いたくなってきたああああああああああ!!!!!
百円ショップすげえ・・・
こいつは驚いた・・・。確かに昔とは比べもんにならんくらい、どこの百均も気合入れ始めている。昔は精々バーベキュー用の皿や焼き網を買うくらいだったが、今ではメスティンやスキレットまであるからな。時代やな・・・。ちなみに私はまだこの辺りを使ったことがないが、実際どうなのだろうか?長期的な使用に耐え得るものではないし、期待してはいけないが、入門用としては十分に仕事をするのだろうか。
百円ショップがどこまでアウトドアに手を伸ばすか注目されるところだ。
総まとめ:ただ語りたかっただけです
最後まで読んでくださった方はお疲れ様でした&ありがとうございます。いやですね、語りたかっただけなんですね実際は・・・。入門時に何を買うか、どんだけ金を掛けるかなんてそんなもん本人がしたいようにするのが正義ですからね・・・。
いやしかし、改めて7万円という金額にはやはり驚きます。やっぱ給付金かな・・・。どうなんやろ。色んなキャンパーさんの意見が聞きたいです。こういう話、私大好きなんです(一銭にもならんが)。
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